このボールで…
「土俵に上がらなければ相撲はとれない」と言われる。
サッカーだったら、ボールを蹴ろうとしなければ、サッカーにならない。
「サッカーはこわくてやりたくないの!」
と言ってやろうとしない子(低学年の女の子にけっこう多い)に、どうやってサッカーの授業に参加させたらいいだろう。
1年生には、写真のようなボールを使ってサッカーをやることにしている。
まず、比較的柔らかいボール(ライトドッジボールやソフトバレーボール)を選ぶ。
次にボールの空気を抜いて、ベコベコにする(あまり抜きすぎると、踏んで危ないこともあるので注意)。
これでも、ずいぶん“転がらないボール”ができるが、さらに、
そのボールに、レジ袋(最近は集めにくくなったけど)をかぶせる。
そうすると、1年生が思いっきり蹴ったボールが、数バウンドで止まるボールができあがる。
追いかければ十分ボールに追いつけるので、自然と団子状のドリブルゲームになる。
低学年の子どもの「自分が、自分が」という気持ちも満たされる。
苦手な子でも、あのボールなら追いつけそうだ、蹴れそうだという気持ちになれる。
そんな気持ちになれば、もうこっちのものだ。
みんなで思いっきりスポーツをする楽しさを味わわせてやろう。
これで、みんなが参加できる(つまり同じ土俵の上に立てる)こととなる。
とは言っても、走力のある子がボールを触る機会が多くなる。
しかし、走力がないがゆえに、相手ボールになって戻りきれなかった子が、偶然こぼれたボールをシュートできちゃったりすることもある。
偶然が何度か続けば、それを「作戦にしよう」というチームも出てくる。
つまり、だれかをゴール前に貼り付けておこうというものだ。
1年生で、こういうのを、「オフサイドだ!」なんて言ったら、とても楽しめない。ルールは、サッカーの本質(一般的特性という)を失わない程度に、子どもに合うように変えていけばいいのだ。
おそらく、低学年のうちは、このドリブルゲームが一番合っていると思う。
パスの意識が出てくるのは、自分を犠牲にしてもチームの勝利を優先しようとする年頃になってからだろう。
その時には、それにあったルールや用具、場を工夫していけばよい。
サッカー型の授業は、こんなふうに発展していくのだと考えて、現在、カリキュラムづくりを研究している。
また、いつか報告したい。
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